[ 内容 ]
二十四年の短い生涯に、近代文学に燦然と輝く名作を残して逝った樋口一葉。
その象徴性に満ちた文学は、江戸から明治、古典から近代文学へという時代に生まれ、そのどちらをも超えた魅力をはなち、現代に読みつがれている。
本書では、代表的五作品『大つごもり』『たけくらべ』『にごりえ』『十三夜』『わかれ道』をあらゆる角度から読みこむ。
遊廓吉原のにぎわい、西鶴など、江戸から当てた光はまったく新たな世界を浮かびあがらせ、登場人物たちの心情への鋭い考察は、“人間・一葉”の真実に迫る。
「いやだ!」といいながら、困難な時代に立ち向かった一葉の魂のメッセージを伝える著者渾身の評伝。
[ 目次 ]
序 花と布
1 享楽の吉原―『たけくらべ』
2 盆十六日のひとだま―『にごりえ』
3 師走みそかの訣別―『わかれ道』
4 大晦日はあはぬ算用―『大つごもり』
5 十三夜の月から見る―『十三夜』
[ 問題提起 ]
[ 結論 ]
[ コメント ]
[ 読了した日 ]
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
集英社新書
- 感想投稿日 : 2014年10月26日
- 読了日 : 2013年10月17日
- 本棚登録日 : 2014年10月26日
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