水銀灯が消えるまで (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社 (2010年2月19日発売)
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感想 : 40
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【本の内容】
郊外のさびれた遊園地「コキリコ・ピクニックランド」には、なぜかわけありの人々が集まってくる。

勤め先の金を持ち逃げし、遊園地の物置に住みついた女性銀行員。

愛人に会社をクビにされた美人の受付嬢。

記憶喪失で行き倒れていた正体不明の女性…。

さまよう彼らに、居場所は見つかるのか?

ユーモラスでどこかせつない、気鋭の歌人のデビュー小説集。

[ 目次 ]


[ POP ]
職場の金を盗んで逃げた銀行員の女が、出会った男の指に惚れる、そんな話が著者の手にかかると惚けた哀しみを醸し出す。

山奥の遊園地で息を引き取った老職員を透明な観覧車に乗せて労をねぎらう「アマレット」、大切な物事を忘れてしまう「長崎くんの今」など、コミカルなのに知らずに胸をつかまれている。

『長崎くんの指』を改題。

[ おすすめ度 ]

☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ワンコイン文庫(集英社文庫)
感想投稿日 : 2014年9月19日
読了日 : 2014年9月19日
本棚登録日 : 2014年9月19日

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