[ 内容 ]
神武以来、連綿と続く万世一系の皇統の歴史を綴った書物として尊重されてきた『日本書紀』。
戦後はそれに徹底的な批判が加えられ、王朝交替という、万世一系とは対立する古代史が提唱されるに至った。
本書は『日本書紀』の神武天皇から武烈天皇までの物語を精細に読み解き、その叙述を貫く主題・構想や歴史認識を鮮やかにあぶり出す。
律令制国家として新生した日本が描こうとした天皇と国家の歴史とはいかなるものか。
[ 目次 ]
序章 万世一系と王朝交替と
1 律令制国家と天皇―その誕生の物語(イワレヒコの東征―神武天皇;神々のむすめとの蜜月―綏靖天皇~開化天皇(欠史八代)
ハツクニシラス天皇―崇神天皇・垂仁天皇
疾風、ヤマトタケル―景行天皇・成務天皇
皇后、海をわたる―仲哀天皇・神功皇后
胎中天皇の栄え―応神天皇)
2 中国的王朝―その興亡の物語(恋する聖天子―仁徳天皇;反乱、また反乱―履中・反正・允恭・安康天皇;大いに悪しき天皇―雄略天皇;繰り返される断絶と再生―清寧・顕宗・仁賢・武烈天皇)
終章 再び、万世一系と王朝交替と
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[ 参考となる書評 ]
- 感想投稿日 : 2011年4月6日
- 読了日 : 2011年4月6日
- 本棚登録日 : 2011年4月6日
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