[ 内容 ]
「私が一番最初にひっかかったのは、平安時代の『大鏡』に出てくる犬の声です。「ひよ」って書いてある。頭注にも、「犬の声か」と記してあるだけなのです。私たちは、犬の声は「わん」だとばかり思っていますから、「ひよ」と書かれていてもにわかには信じられない。雛じゃあるまいし、「ひよ」なんて犬が鳴くかって思う。でも、気になる。これが、私が擬音語・擬態語に興味をもったきっかけでした。」―英語の三倍・一二〇〇種類にも及ぶという日本語の「名脇役」擬音語・擬態語の歴史と謎を、研究の第一人者が興味深く解き明かす。
[ 目次 ]
第1部 擬音語・擬態語の不思議(擬音語・擬態語に魅せられる 擬音語・擬態語のかたち 擬音語・擬態語の寿命 擬音語・擬態語の変化 ほか)
第2部 動物の声の不思議(昔の犬は何と鳴く ニャンとせう―猫 チウき殺してやらう―鼠 モウモウぎうの音も出ませぬ―牛 ほか)
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[ 参考となる書評 ]
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
光文社新書
- 感想投稿日 : 2010年6月1日
- 読了日 : 2010年6月1日
- 本棚登録日 : 2010年6月1日
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