国語教科書の中の「日本」 (ちくま新書 806)

著者 :
  • 筑摩書房 (2009年9月1日発売)
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[ 内容 ]
「グローバル化」と「伝統重視」という相反する二つの流れの中で大転換期を迎える国語教育は、無意識のうちに「日本」という感性を押し付ける教育装置になってはいないか?
本書では、「古き良き日本」ばかりが描かれる小中学校の教科書を詳細にテクスト分析することで、書かれた言葉の裏に隠されたメッセージを読み解く。
国語教科書批評の最前線を提示する。

[ 目次 ]
第1章 「日本」という内面の共同体(「日本」という枠組から見えるもの;「日本」はどのように姿を見せるか;空疎な「日本」/ねじれる「日本」)
第2章 自然を内面化すること―小学国語(動物は「他者」だろうか;小学国語にこそ哲学がある)
第3章 家族的親和性を内面化すること―中学国語(「似ている」ことを教える;バラエティーがある小説群)
第4章 『国語教科書の思想』その後(なぜ「国語教育」は「道徳教育」だと言い続けるのか;自由に読むことと「気持ち」を問うこと)

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読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ちくま新書
感想投稿日 : 2010年9月4日
読了日 : 2011年1月25日
本棚登録日 : 2010年9月4日

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