20世紀とは何だったのか: 現代文明論下 「西欧近代」の帰結 (PHP新書 301)

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  • PHP研究所 (2004年5月1日発売)
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[ 内容 ]
第一次大戦を境に幕を開けた「現代」。
西欧の凋落を背に、自由・民主主義のアメリカ、社会主義のソ連、そしてファシズムが「世界」を動かす。
二十世紀の挑戦、それは新しい価値と希望の創出だった。
しかし、私たちの不安は消え去らない。
ニヒリズムから逃れる術はないのだ。
それに気づいたとき、勝ち残ったアメリカ文明の欺瞞が見えてくる。
ニーチェ、ハイデガーの鋭い指摘を踏まえ、大衆化される現代社会の本質と危険性を暴き出す。
独自の歴史観と広角な視点で時代の見取り図を提示する、佐伯啓思の「現代文明論」講義・完結編。

[ 目次 ]
第1章 近代から現代へ―第一次大戦の衝撃と西欧の悲劇
第2章 価値転換を迫られるヨーロッパ―ニーチェの真意
第3章 ニヒリズムと「存在の不安」―ハイデガーの試み
第4章 なぜファシズムが生まれたのか―根無し草の帰る場所
第5章 「大衆社会」とは何か―近代主義の負の遺産
第6章 経済を変えた大衆社会―貨幣の新しい意味
第7章 アメリカ文明の終着点―技術主義とニヒリズム

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読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: PHP新書
感想投稿日 : 2011年4月20日
読了日 : 2011年4月20日
本棚登録日 : 2011年4月20日

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