自己責任とは何か (講談社現代新書 1403)

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  • 講談社 (1998年5月1日発売)
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空虚な中心としての「天皇」は、「空気」と呼び名を変えて、この社会に生き延びている。「空気を読む」とは、天皇制的心性による「御前」会議ごっこだ。「個人は全体のために」という口実で、"全体"を僭称する一部支配層の私益の為に個人を隷属させる全体主義は、最悪の欺瞞的即物主義だ。ロマン主義は政治を含むあらゆる即物主義を拒否する――政治否定の政治的現れであるところの全体主義をこそ、拒否する。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 社会科学
感想投稿日 : 2011年3月27日
読了日 : 2009年8月26日
本棚登録日 : 2011年3月27日

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