三井不動産グループの現役営業社員が書いた、マンション販売の裏話。しっかし、客を客とも思わないような姿勢は分譲マンションに住む身としては本当に腹が立つが、営業の最前線で起きている実態は所詮こんなもんなのであろう。特に、大手に関しては年間の販売戸数は数万にもなるであろから、なおその傾向が強いと推測する。一見、親身に見える不動産の営業も、所詮は組織の人間であり、営業目標を持たされた営業マンである。賛否はともかく、抽選におけるダミー、バーゲン販売の実態、販売事務所の裏側で起きていること等、実態がそうであるのであれば、やはり知っておいて損は無い。賢い購入者となるためには、やはり相手を知る事が第一歩である。
一方、業界を代表する大手ですらこうであれば、他は推して知るべしだ。不動産業界は、どうも胡散臭さが付きまとうが、やはりこうした体質があるからこそ、皆本能的にそれを感じ取っているということであろう。金融と密接でありながらも、そこで働いていることがステイタスとならないのはこうした業界の悪癖とは無縁ではあるまい。
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- 感想投稿日 : 2018年10月8日
- 読了日 : 2012年8月19日
- 本棚登録日 : 2018年10月8日
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