言わずと知れた、将棋の谷川永世名人と、球界を代表するキャッチャーである古田との対談。
それぞれの世界で頂点を極めた二人であるが、プロとしての心構えや、勝負というものに対する姿勢、考え方など本質的な部分で非常に共通するものが多いことがわかる。頭脳競技であり個人競技である将棋と、一方でスポーツであり団体競技である野球であるが、やはりどちらも職業としてのプロであり、また一流でありつづける二人はお互いに理解できあえるのであろう。古田の言う、去年と同じことやっていてはプロとして残っていくことはできないという言葉は、プロ野球の現実を表しているであろうが、これは普通の仕事をしているサラリーマンの社会でも同じであろう。プロ意識や向上心を持っていない人間は、どの世界にいっても成功することは出来ないのである。
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- 感想投稿日 : 2018年10月8日
- 読了日 : 2009年3月29日
- 本棚登録日 : 2018年10月8日
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