バイ貝

著者 :
  • 双葉社 (2012年3月21日発売)
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本棚登録 : 397
感想 : 70
3

これってエッセイだったのね!とレビュー見て知る。てっきり小説かと…いやでも小説仕立で書いてるし。

町田さんの作品は『源氏物語〜九つの変奏〜』(であってるかな)の『末摘花』しか読んだことなくって、それが面白かったから「町田康」の名前を覚えた。今回の作品は、う〜ん判断に困る。「うわぁ面白い!」ってわけでもないし「あーつまらない」って言うわけでもない。
一言表すなら「苦笑」

まず最初に読んで文章固いなと思い、「私」は女性やと…
やたらに理屈をこねる…じゃないけど笑いどころが理屈っぽいのは『銀魂』に近しいかもしれない。これが町田節ってやつ?

エッセイにしては虚構じみてる、いやでも文章で表す自体が虚構も含まれるわけで、そもそも小説とは虚構だし、小説家はウソつきと本文でもあるし…

なんて考えが頭の中でぐるぐる。
この作品は一体何なのだろう。私の中でどの分類にも属さない新しいジャンルに入ってしまった。


☆も2と3の間をうろうろしていて評価しづらい。☆2なら「つまらない」だし☆3なら「普通」だし。う〜ん。その中間をうろうろしてんだけどなー。
町田康、謎である。
そして「鬱」という単語が1ページであんなに出てきたのも始めて(笑)

エッセイは作者に近いもの、作者の中味に触れられるものと考えてるからこの作品は作者像が不透明だと感じるんだろうな。

町田作品を読んでいけば作者に近づけるかな?

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2012年11月14日
読了日 : 2012年11月11日
本棚登録日 : 2012年11月10日

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