日常を描いたようで、ファンタジー要素もある連作短編集。
劇的な展開や構成はありませんが、長い間胸にわだかまり続けていた後悔や哀しい記憶をそれぞれの形で昇華させて次に歩みだす登場人物たちや寂れていく商店街が、優しい視点と言葉で静かに描かれているので、とても穏やかで幸せな気持ちで読むことができます。後悔や哀しみの記憶の中にも些細な喜びが秘められているのもいいですね。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2013年11月17日
- 読了日 : 2013年11月17日
- 本棚登録日 : 2013年11月17日
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