補導委託-問題を起こし家庭裁判所に送られてきた少年を一定期間預かる制度
この補導委託を突然 引受た南部鉄器職人の孝雄と仕事一筋で決して良い親とは言えなかった父の行動に戸惑う息子の悟
納得いかぬまま工房で少年と共に働き、同じ屋根の下で暮らしていくうちに・・・
柚月裕子先生の違う一面を堪能できる秀逸の作品でした。
不器用な父と子
近くにいるからこそ、家族だからこそ、伝わらない想いと過去があり、良かれと思ってしている事が、重荷になったり、期待に応えられず苦しんだり・・・
幸せな人生ってなんだろう?
恵まれた人生と充実した人生って同じものではないんじゃないのかも?
でも生きていくためには?
いろいろ考えてしまいましたが、ラストは涙を流し爽やかな読後感を味わうことが出来ました。
ご存知の事と思いますが・・・
この作品は、ミステリーではありません。
落涙の家族小説です。(笑)
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2024年3月14日
- 読了日 : 2024年3月14日
- 本棚登録日 : 2024年1月10日
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