同時代の風潮に対して筆一本で戦いを挑んだジョナサン・スウィフトの生涯と人物像を、英文学者の中野好夫がウィットに富んだ筆致で描いた本です。
雑誌に間歇的に発表された論考をまとめた本で、評伝としてのまとまりが欠けていることを著者自身断っていますが、スウィフトという人物の複雑さを丸ごと描き出すことはいずれにせよ難しいのではないかという気がします。ただ個人的には、スウィフトとデフォーの関係について関心があったので、その点については少しだけもの足りないという気がしてしまいました。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
文学研究・批評
- 感想投稿日 : 2016年1月3日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2016年1月3日
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