小説家の高橋源一郎による、小説の指南書です。
みずからの小説の書き方を方法論として明示している現代の小説家には、著者のほかに保坂和志がいますが、どこまでも小説の中核をめがけて方法を絞り込んでいこうとする保坂に対して、本書は小説の臨界に迫っていくような印象があります。
本書を読んですぐに小説が書けるようになるというものではないでしょうが、小説の途方もなさといったものが実感できるという点で、おもしろく読みました。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
文学研究・批評
- 感想投稿日 : 2016年1月6日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2016年1月6日
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