地中海の文化の歴史的および地理的な多様性を、6つの視点からエッセイふうに語った本です。
著者にはすでに『地中海の誘惑』(中公文庫)という著作があり、本書はその姉妹編にあたるような内容となっています。本書では、「歴史」「科学」「聖者」「真理」「予言」「景観」という6つの章が用意されていますが、各章に二人の人物がとりあげ、その対比によってそれぞれのテーマがもつ広がりを示しています。
各国の通史によってはなかなか見えてこない、地中海を舞台とするさまざまな歴史的な事象の交錯するさまをかいま見ることができたように思います。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
歴史・地域・文化
- 感想投稿日 : 2018年8月2日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2018年8月2日
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