美女入門 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2002年3月21日発売)
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本棚登録 : 561
感想 : 60
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バブル時代における「消費による自己実現」を体現するような存在であった著者が、1997年から雑誌『an・an』に連載したエッセイをまとめています。

著者自身もすでに結婚しており、連載中に出産を迎えていますが、80年代の活躍していたころと変わらない、コンプレックスと上昇志向をさらけ出しつつもエネルギーにあふれる文章だと感じました。この時代はまさに日本は不況のまっただなかでしたが、だからこそ読者は著者のエネルギーに励まされたのか、それとも冷ややかな思いで受け止めていたのか、すこし気になります。

もっとも、うっかり「バブル時代を経験したひとの上昇志向が暑苦しい」などと発言すると、若いひとから「長期不況を経験したひとの諦念を聞かされるのは鬱陶しい」と反発されるだけに終わりそうですが。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本の小説・エッセイ
感想投稿日 : 2020年10月13日
読了日 : -
本棚登録日 : 2020年10月13日

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