帝釈天に戦いを挑む中で、宇宙皇子に小角が語りかけます。そして彼の言葉に導かれた宇宙皇子は、神の荒魂に匹敵するような激しさを持った和魂とは何かとみずからに問い、ついに「一刀万殺、一刀万生」の神力を得て、不動明王の姿となり、帝釈天との決着に臨みます。帝釈天もまた、宇宙皇子が地上に生きる者としての立場を捨てることなく、同時に神力を具現したことを認め、ついに彼の要求を聞き入れることとなります。
しかし、戦いを終えた宇宙皇子は、各務の姿を見つけることができず、ふたたび彼女を探し求める旅へと向かうことになります。
各務に対する処遇も含めて、神の掟にしたがうべき理由がまったく明瞭ではなく、天上界と地上界の相克に引き裂かれる宇宙皇子の葛藤が理解できないように感じます。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
日本の小説・エッセイ
- 感想投稿日 : 2017年10月26日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2017年10月26日
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