ソードアート・オンライン11 アリシゼーション・ターニング (電撃文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2012年12月8日発売)
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感想 : 88
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北セントリア修剣学院の上級修剣士となったキリトとユージオは、それぞれロニエとティーゼという少女を「傍付き剣士」とします。

貴族の身分を鼻にかけ、ことあるごとに平民出身であるキリトとユージオに嫌がらせを仕掛けライオスとウンベールの二人は、ロニエとティーゼに対して卑劣な振る舞いにおよびます。怒りに駆られたユージオは剣を抜き、キリトも彼に加勢して、ライオスとウンベールを斬りつけますが、そのために二人は犯罪者として公理教会に身柄を移送されることになります。

ところが、二人を裁く人物は、かつてルーリッドの村から連れ去られたアリスでした。しかも彼女は、村にいたときの記憶をうしなっており、「整合騎士」アリス・シンセシス・サーティと名のります。

本巻の後半で、ようやく今回のキリトが入り込んだ仮想世界「アンダーワールド」の秘密が明らかにされます。前巻の菊岡による「RATH」の説明とあわせて、これでおおむねストーリーの大枠が示されたので、あとは仮想世界でのキリトの活躍と、善悪の両方をうちにかかえてそのことに葛藤する「人間」であることをめぐるキリトやユージオの心理的なドラマがどのように進展していくのかということに期待しています。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 少年向けライトノベル
感想投稿日 : 2023年5月4日
読了日 : -
本棚登録日 : 2023年5月4日

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