前著『タテ社会の人間関係』(講談社現代新書)で語られたような集団主義に染まった日本人が、他の社会や文化に触れる際に起こる、さまざまなカルチャー・ショックのあり方を分析した本。
とりわけ、当時東南アジアなどに進出していた日本企業の海外駐在員が、現地の人びととの間で相互不信を引き起こしている原因について、詳しく語られています。
現在の日本では、東南アジアの国々の人びとの親日的な姿が多く伝えられているため、ほんの少し前には、日本人と東南アジアの人びととの摩擦が喧しく論じられていたことを忘れてしまいそうになります。現在の東南アジアの人びとの親日的な姿勢にも、「美しい誤解」が含まれているのかもしれない、と顧みることは必要なのかもしれません。
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歴史・地域・文化
- 感想投稿日 : 2014年2月12日
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- 本棚登録日 : 2014年2月12日
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