クレヨン王国の十二か月 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2006年9月16日発売)
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本棚登録 : 201
感想 : 30
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児童文学のロングセラーである「クレヨン王国」シリーズの第一作で、出版にあたり原稿用紙100枚の分量が削られる前の初稿を文庫化したものです。

12色のクレヨンをプレゼントされたユカという少女は、その夜クレヨンたちが動き出し、カメレオン総理からゴールデン国王の失踪という事件が告げられているシーンを目撃してしまいます。ゴールデン国王は、シルバー王女が12の悪い癖をあらためないかぎり城にはもどらないと宣言し、ゆくえをくらませてしまいました。国王が不在のままでは、世界は色をうしなってしまうといいます。ユカは、彼女の部屋に現われたシルバー王女とともに、王様のあとを追うことになります。

わたくし自身は、原作の小説は読んだことがなく、アニメ版の『夢のクレヨン王国』しか知らなかったのですが、原作はアニメ版と大きくちがった内容だったので驚きました。シルバー王女もアニメのキャラクターで脳内再生されてしまうので、性格の齟齬にちょっと戸惑いながらも、子どもも大人も惹きつける作品の魅力にひたることができました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本の小説・エッセイ
感想投稿日 : 2020年9月19日
読了日 : -
本棚登録日 : 2020年9月19日

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