児童文学のロングセラーである「クレヨン王国」シリーズの第一作で、出版にあたり原稿用紙100枚の分量が削られる前の初稿を文庫化したものです。
12色のクレヨンをプレゼントされたユカという少女は、その夜クレヨンたちが動き出し、カメレオン総理からゴールデン国王の失踪という事件が告げられているシーンを目撃してしまいます。ゴールデン国王は、シルバー王女が12の悪い癖をあらためないかぎり城にはもどらないと宣言し、ゆくえをくらませてしまいました。国王が不在のままでは、世界は色をうしなってしまうといいます。ユカは、彼女の部屋に現われたシルバー王女とともに、王様のあとを追うことになります。
わたくし自身は、原作の小説は読んだことがなく、アニメ版の『夢のクレヨン王国』しか知らなかったのですが、原作はアニメ版と大きくちがった内容だったので驚きました。シルバー王女もアニメのキャラクターで脳内再生されてしまうので、性格の齟齬にちょっと戸惑いながらも、子どもも大人も惹きつける作品の魅力にひたることができました。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
日本の小説・エッセイ
- 感想投稿日 : 2020年9月19日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2020年9月19日
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