ナリスの旗下に入ったイシュトヴァーンは、その野心的な性格をナリスにいたく気に入られ、親しく話を交わす仲になります。しかし、ナリスがリンダに深く想いを寄せていることを知ると、自分の進むべき道に対する迷いが彼の心の中に兆します。やがて彼は、ナリスのもとから去ることを決意します。
その後、ナリスの軍勢にスカールが合流し、アムネリスと対峙することになります。ところが、モンゴール大公ヴラドが急死し、いっきょに情勢はモンゴールに不利な方向へと傾きます。アンダヌスの策にしたがっていた沿海州海軍も、モンゴールに味方するという計画を放棄せざるを得ず、たちまちモンゴールは滅亡へと進んでいくことになります。
今回は、モンゴールの滅亡までの流れが中心にストーリーが進んでおり、グインやレムスたちの物語に進展は見られません。「あとがき」によると、次巻でストーリー上での一区切りがつくとのことなので、その後の展開に期待したいところです。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
日本の小説・エッセイ
- 感想投稿日 : 2014年12月16日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2014年12月16日
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