新・忠臣蔵 第8巻 (文春文庫 ふ 11-9)

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  • 文藝春秋 (1998年6月1日発売)
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シリーズ最終巻。義士たちと遺された者たちのその後をたどり、綱吉の死と吉保の失脚までの経緯が語られ、締めくくりとなっています。

本巻では、吉良佐兵衛義周の墓がある法華寺を著者が訪れた際のエピソードや、物語の本筋から外れたところに位置づけられる妙海法尼にかんする考証など、著者の取材過程での出来事が適宜とりあげられていて、興味深く読みました。

もっとも、読みはじめたころだったら、この類のエピソードはうるさく感じてしまったかもしれないという気がしないでもありませんが、いまとなってはこうしたエピソードをもうすこし盛り込んでほしかったように思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本の小説・エッセイ
感想投稿日 : 2019年1月16日
読了日 : -
本棚登録日 : 2019年1月16日

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