氷舞: 新宿鮫6 (光文社文庫 お 21-11)

著者 :
  • 光文社 (2002年6月1日発売)
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感想 : 67
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同僚の藪に誘われて舞台の公演を見ることになった鮫島は、女優の杉田江見里(すぎた・えみり)の演技に心をうばわれます。その後、元CIAのアメリカ人ハーラン・ブライドが殺害される事件が起こります。ところが、香田が捜査の指揮を採ることになり、しかもその背後には香田でさえもうかがうことのできない巨大な闇が控えていることがしだいに明らかになっていきます。

そして、自分が実質的に事件の真相から遠ざけられていることにプライドを傷つけられた香田は、たがいに反目しあってきた鮫島にみずから接近し、彼と協力することを決意します。

また鮫島は、多くの人びとに知られて広い世界へと羽ばたきはじめる恋人の晶の姿を目にしながら、おたがいのことを愛しあっているにもかかわらず、すこしずつ彼女とのあいだに距離が生じてきていることに気づきます。その一方で、独自に捜査を進めていくなかで、鮫島は思いもかけないかたちで江見里と再会することになり、しだいに彼女に心を惹かれていくようになります。

ストーリーそのものに引き込まれるのはもちろん、鮫島と晶との関係にも微妙な変化が生じて、かなりのヴォリュームのある本であるにもかかわらず、一気に読んでしまいました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本の小説・エッセイ
感想投稿日 : 2018年9月9日
読了日 : -
本棚登録日 : 2018年9月9日

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