ソラリアの謀略―スレイヤーズ <10> 富士見ファンタジア文庫

著者 :
  • KADOKAWA(富士見書房) (1995年12月1日発売)
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本棚登録 : 433
感想 : 10
3

シリーズ本編第10巻。今回の読みどころはやはり、次から次へと展開される気合の入った戦闘アクションでしょう。本シリーズに限らず草創期のライトノベルは、ストーリーは平板ながらも戦闘シーンの描写はかなりしっかりしているように思います。

魔力剣を探し求めるリナとガウリイは、彼らのもとに盗みに入った盗賊を捕らえて、ソラリア・シティの領主であるラングマイヤーが魔力剣を集めているといううわさを聞き出します。さっそくソラリアへ出かけたリナたちですが、そこでまたしても黒ずくめの男たちの襲撃を受け、正体不明の覆面男に助けられることになります。

その後リナたちのもとに、病に倒れた領主の代行を務めているラーヴァスという男の使いがやってきます。ラーヴァスとの面会に出かけたリナは、そこで思いがけずも、ラーヴァスの護衛の仕事を引き受けていたルークとミリーナのコンビと再会することになります。

やがてリナたちは、今回の事件が、以前リナの活躍によって崩壊したルヴィナガルド王国の野望とつながっていることを突き止めます。ルヴィナガルドでおこなわれていた人間とデーモンを合成する実験が、このソラリアの地で引き継がれていたのでした。

いちおう今回で、黒ずくめの頭目のザインとの決着がつけられ、ガウリイも新たな魔力剣を手にすることになります。次巻以降で第2部のストーリーがようやく本格的に動き始めるような雰囲気を感じます。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 少年向けライトノベル
感想投稿日 : 2014年3月19日
読了日 : -
本棚登録日 : 2014年3月19日

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