賀茂光榮(かも・みつよし)が、池でおぼれ死んだ少女・蓮(れん)を発見します。彼女がこの世に未練を残していることを知った光榮は、ひと夏に限り、彼女の魂魄をつなぎとめる呪を施します。
ところが、蓮はかつて住吉邸に仕えており、住吉清良(すみよし・きよら)の妹のような存在だったことが明らかになります。少女が死んでしまったことを知らない清良は、不審を覚える識神の浄雲や兄の兼良の目を避けながら彼女のもとに通い続けます。蓮はそんな清良への思慕をますます募らせ、ついに時継の身を則って、清良との間に子をなそうと考えるようになります。
今回は、時継と伯家の謎が明らかになります。なお巻末には、訃柚(ふゆ)が保胤の識神となるまでを描いた絵草子が収録されています。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
少年向けライトノベル
- 感想投稿日 : 2015年11月17日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2015年11月17日
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