AHEADシリーズ 終わりのクロニクル(2)<下> (電撃文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2003年11月7日発売)
3.74
  • (64)
  • (36)
  • (118)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 633
感想 : 11
3

2nd-Gとの事前交渉で、佐山と対峙した月読・史弦(つくよみ・しづる)は、「現状維持」の保証を約束してほしいと持ちかけます。しかし、何と佐山はその要求を却下します。「現状維持」という方針が意味するのは、2nd-Gの人びとが自分たちの世界の過去に向き合うことを避けることにつながっていることを鋭く見抜いていたのでした。佐山は改めて2nd-Gの人びとに、彼らの世界と彼らの能力に向き合うことを要求します。そして鹿島もまた、そうした自分自身の中にある要求に気づいていました。こうして佐山たちLow-Gと鹿島を中心とする2nd-Gとの交渉が本格的にスタートします。

一方、そうした佐山と鹿島の態度を見て、新庄もまた、自分の秘密を佐山に打ち明けることを決意します。

新庄運/切が秘密をカミングアウトするに至る心理的なプロセスが、うまく描かれています。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 少年向けライトノベル
感想投稿日 : 2015年3月23日
読了日 : -
本棚登録日 : 2015年3月23日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする