将棋の子 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2003年5月15日発売)
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三段リーグを勝ち抜いてプロに上がることができるのは半年に2人だけ。26歳という年齢制限があり、それを超えてしまうと彼らはただの人になってしまう。いや、全てを失うのだ。今と違って、プロを目指すなら将棋一本、高校や大学には行かなかった時代だ。将棋だけをやっていた中卒の26歳が、夢破れて何も持たずに社会という未知の大海原にぽいっと放り出される。
将棋会館に勤めていた筆者が、プロを諦めて全く違う人生を歩んでいた成田英二に再会する話を中心に、夢破れた元奨励会員の姿にフォーカスする。プロの華々しい姿の裏に隠れた、将棋に本気で向き合った彼らの壮絶な物語。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2019年7月11日
読了日 : 2019年7月11日
本棚登録日 : 2019年7月11日

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