正直に言いまして、金子氏の詩は私には難しくてよく分からないところが多いのですが、「正しい意見とされているものを、吾人はよくよく警戒しなければならない。正しい意見はその正しさにもたれる重力でゆがみ、決してくるはずではなかった方角へ外れがちなのだ。僕らがふり返ってながめる歴史も、正義の捷利によって、人間の歴史というよりも、むしろ、素性のしれないばけものどもが、いかに多くの人間を愚弄し、人間を傷つけて、侮辱のかぎりをつくしてきたかという恥の記録、呪われた遺跡のようにおもわれる。」のような言葉に出会えて満足です。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
詩集
- 感想投稿日 : 2014年3月5日
- 読了日 : 2014年3月5日
- 本棚登録日 : 2014年3月2日
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