戦前日本の「グローバリズム」 (新潮選書)

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  • 新潮社 (2011年5月25日発売)
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感想 : 12
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1930年代の日本は満州事変と国際連盟脱退によって国際的に孤立し、それが後の太平洋戦争に至るという従来の考え方を修正する。第一は経済外交、第二は対外認識、第三は国内体制の国際的な連動であり、協調と平和を意図しながら、結果は戦争に至ったと論じている。だが、何故意図したことと違う方向に進んだのかが、「歴史の逆説の力学」という言葉で片付けられ、本書を読む限りでは、あまり詳しく述べられていない。私が知りたいのはその「何故」であったのだが。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史関連
感想投稿日 : 2012年8月24日
読了日 : 2012年8月23日
本棚登録日 : 2012年8月19日

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