よるのばけもの

著者 :
  • 双葉社 (2016年12月7日発売)
3.37
  • (121)
  • (287)
  • (391)
  • (118)
  • (29)
本棚登録 : 3875
感想 : 339
5

住野よるの本はカバー絵がいつもいいのでつい買ってしまう。
今回は、「正義」とはなにかを問いた作品だと思う。
人間として、その行為は正しいか正しくないかはみんな同じ判断をすると思う。しかし、それがそこのコミュニティーの秩序や全体の意識と絡むと、正しい判断が時には不正解の判断になる。
その最たる例が学校でのイジメだろう。
この本を読むと、なぜいじめがなくならないのか、大人が介入しても収まらないのかが分かる気がする。
最後の部分は自分の正義を貫いた主人公の心の安寧とこれからの辛い生活の両方を表していてモヤモヤした気分になった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2017年1月23日
読了日 : 2017年1月23日
本棚登録日 : 2017年1月23日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする