現代医学に残された七つの謎―研究者の挑戦を拒み続ける人体の神秘 (ブルーバックス)

著者 :
  • 講談社 (2009年9月18日発売)
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本棚登録 : 149
感想 : 16

 現代医学が解明していないとされる七つの謎―鍼灸の治療効果、静磁場が人体に及ぼす影響、「睡眠物質」が存在するか否か、「病は気から」が生じる理由、筋肉の収縮の仕組み、記憶形成のメカニズム、DNAの遺伝情報がいかにして発現するのか―について、簡潔にまとめられた本です。一部の章を除いて用語や説明は一般向けで分かりやすく、所々に挿絵や写真が載っているため、とても分かりやすく読みやすい一冊でした。
 あくまで「謎」を扱っているため、最後まで「謎」に対する明確な答えが示されずもやもやする箇所もありますが、明確な答えを求めることな く、「人体の不思議を知る」というスタンスで読むととても楽しく読むことができると思います。また、所々に挟まれる「何故その謎が『謎』のままであるの か」に関する著者の意見は説得力があり、面白いです。
 この本自体が既に4年前に出版されたものであるため、今これらの「謎」が未解明のままであるかは分かりません。どうなのでしょう。気になります。
(2013 ラーニング・アドバイザー/心理 KANAI)

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http://www.tulips.tsukuba.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=1359300&lang=ja&charset=utf8

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 自然科学の本(数学、物理、化学、生物、医学など)
感想投稿日 : 2013年7月23日
読了日 : 2013年7月23日
本棚登録日 : 2013年7月23日

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