フィールドワークの技法―問いを育てる、仮説をきたえる

著者 :
  • 新曜社 (2002年2月22日発売)
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本棚登録 : 523
感想 : 30

 「フィールドワーク」という調査方法を聞いたことがありますでしょうか。
 「エスノグラフィー(民族誌)」の具体的な書き方を知りたい方にとって本書は非常に役立つ一冊になります。
 現地社会の事象に参与観察し、見聞きしたことを記録していく「フィールドノーツ」の書き方について、著者が長年取り組んでいる「暴走族」や「現代演劇」の調査事例を踏まえて紹介しています。少年院や暴走族の組織に接触するプロセス、その人たちと仲良くなってヒアリング調査を進めるプロセスなど、小説のように面白く読むことが出来ます。
 さらに、調査資料の整理、分析方法から民族誌の執筆まで、技法面の紹介もあります。社会学だけでなく、教育学、心理学など人間活動と関係する分野においても適用できると思います。
(ラーニング・アドバイザー/芸術 LIAO)

▼筑波大学附属図書館の所蔵情報はこちら
https://www.tulips.tsukuba.ac.jp/opac/volume/1446812

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: レポート・論文・プレゼンに役立つ本
感想投稿日 : 2021年3月3日
本棚登録日 : 2021年3月3日

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