読む場所として、家を選択した自分にご褒美をあげたい♪
もし電車やカフェで読もうものなら
数分に1度、狂気のように笑い転げるヘンなおばさんとして目をそむけられ、
家でも、もし娘がいる時間帯だったら、「ママうるさーい!2階に行って読むがいい!」
と、お気に入りのソファから追い払われること必至でした!
笑いの発作の被害が及び、イヤ耳をして廊下に避難した猫たちとは
金のだし入りササミスティックをもって和解するとして
噴き出さずにはいられない、とてつもなく楽しい本です♪
エッセイでこんなに笑ったのは、三浦しをんさん以来かもしれない。。。
早稲田大学の名物イベント100キロハイクに、片手にワイングラスを持ち
バスローブ姿で参加して、疲労困憊のところを雨に降られ
図らずもバスローブの驚異の吸水力を身をもって体験する破目に陥ったり
オープン科目を受講していたつもりが、間違って
他学部の専門的な授業を受けていたことに期末試験まで気づかなかったり
北海道での夏フェスに、仲間とレンタカーに乗って参加するべく準備していたのに
一般車は青函トンネルを通行できないことに直前で気付いて
使い道のなくなった5万2千円のチケットで涙を拭いたり、と
弱冠20歳ですばる新人賞を受賞し、学生作家として輝かしいデビューを飾って
「きっと才気あふれる、特別なオーラを纏った素敵男子なんだわ♪」という
勝手な「朝井リョウ像」をみごとにひっくり返してくれるエピソードの数々。
在学中になぜか依頼されて書いた就活エッセイに
ツッコミという名の添削(しかも本文よりこの添削部分がおもしろい♪)を加えて掲載し
見返し(表)に、四角いゴシックできっちりと書かれたプロフィールを
見返し(裏)ではコミカルな丸い字体で情けなさ全開ムードで上書きしてしまう、
そのセンスとサービス精神がたまらない1冊です♪
- 感想投稿日 : 2012年11月10日
- 読了日 : 2012年11月9日
- 本棚登録日 : 2012年11月10日
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