ぱっとしない(外見)、やぼったい(服装)、つまらない(トーク)と
女子高生一般には酷評されているけれど、
亡き父の著書をおもしろいと評価し、図書室の片隅で
古代史の薀蓄を穏やかに語ってくれた先生。
突然姿を消したその先生を、割り切れない想いを胸に
頼りない糸を辿るように追いかけて、やっと見つけたと思ったら。。。
先生は、怪しげな店の中、俺様ムード満載で
美女を何人も侍らせるイケメンに変貌していた!
という冒頭部分から、父の死の謎を追いながら
憧れの先生、美男揃いのその友人達、
厳つい風貌ながらも温かいSP風の三人組との交流や
拉致されたお屋敷でのシンデレラもびっくりのお嬢様扱い、
巫女の血筋を巡る争いの果てのカーチェイス、銃撃、
神事の森を抜けての逃亡劇と
帯の「超巻き込まれ型、ドラマチックミステリー!!」そのままに
ホラーハウスの中を、ちょっと和風のジェットコースターに乗って
走り抜けるような、ハラハラドキドキの物語。
少女が憧れる要素がぎゅ~っと詰め込まれているので
夏休みの一日などに、一気読みするのがオススメの1冊です。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
あ行の作家
- 感想投稿日 : 2012年6月29日
- 読了日 : 2012年6月29日
- 本棚登録日 : 2012年6月29日
みんなの感想をみる
コメント 3件
まろんさんのコメント
2012/07/01
円軌道の外さんのコメント
2012/07/04
まろんさんのコメント
2012/07/05