月の本

著者 :
  • 光琳社出版 (1997年12月1日発売)
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本棚登録 : 142
感想 : 10

月に関するガイドブック。写真集というよりも、月を主人公とした文章が主体で、その奥に様々な月の顔(写真)があるという感じです。大きな本ではありませんが内容は多岐にわたり、月が昔から現在まで、いかに人間にとって惹かれる存在であるかを実感しました。昔教科書で習った中原中也の詩は、月と一緒に読むと味わいが増すということを発見。また、ミステリーハンターの竹内海南江さんの文は素敵だなと感じました。
 好きな写真は、紫がかった空に雲がたくさんあって、その遥か上にちょっと丸い三日月が浮かんでいる一枚です。「うけ月」といって、下弦で盃の形のような月が一番すきなのです。
巻末のほうにある「世界の月の呼び名」で行ってみたい国でどう呼ばれているかを探したり。月をさまざまな角度から楽しめる一冊です。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ノンフィクション
感想投稿日 : 2010年8月9日
読了日 : 2001年7月10日
本棚登録日 : 2001年7月10日

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