月に関するガイドブック。写真集というよりも、月を主人公とした文章が主体で、その奥に様々な月の顔(写真)があるという感じです。大きな本ではありませんが内容は多岐にわたり、月が昔から現在まで、いかに人間にとって惹かれる存在であるかを実感しました。昔教科書で習った中原中也の詩は、月と一緒に読むと味わいが増すということを発見。また、ミステリーハンターの竹内海南江さんの文は素敵だなと感じました。
好きな写真は、紫がかった空に雲がたくさんあって、その遥か上にちょっと丸い三日月が浮かんでいる一枚です。「うけ月」といって、下弦で盃の形のような月が一番すきなのです。
巻末のほうにある「世界の月の呼び名」で行ってみたい国でどう呼ばれているかを探したり。月をさまざまな角度から楽しめる一冊です。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ノンフィクション
- 感想投稿日 : 2010年8月9日
- 読了日 : 2001年7月10日
- 本棚登録日 : 2001年7月10日
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