今回は加賀騒動を下敷きにした話、本来の蜜命の姿に戻りつつあります。尤も、今回吉宗の密偵に間違われるのは、武者修行で諸国行脚をする金杉清之助です。前作、「初心 蜜命・闇参篭」 が著者100冊目の本だったそうですが、その後体調を崩されたとか、出版のペースが落ちて心配していました。ようやく 「攘夷」 と 「遺髪」 が出て、佐伯泰英ファンはほっとしています。武者修行で諸国行脚はいい筋立てです。「初陣 霜夜炎返し」 を境に、金杉惣三郎から息子清之助に話が移ってきました。上覧試合 「享保剣術大試合」 も時代小説の定番です。古くは、何回も映画化され、TVドラマになった 「新吾十番勝負(川口末太郎の小説)、大川橋蔵いいです。柴田錬三郎の 「赤い影法師」(寛永の午前試合)、大好きです。
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- 感想投稿日 : 2016年2月24日
- 読了日 : 2008年3月21日
- 本棚登録日 : 2016年2月24日
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