定本 言語にとって美とはなにかII (角川ソフィア文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2001年10月24日発売)
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本棚登録 : 267
感想 : 10
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 一夏かけて一巻、二巻と読了。

 実に難解。
 自己表出、指示表出という概念を用いて、源氏物語のような古典からサルトルのような現代までの文章について書かれている。

 正直なところ半分も理解できてない気がする。
 特に二巻は劇についてや、ヘーゲルの美学など、自分がこれまでほとんど触れたことのないところが多く、さっぱり分からないところの方が多かった。
 一巻については、ある程度昔の小説を呼んでいる分、なるほど、と思うところもあったが、やはり難解。

 しかし、読んで損は無かったと確信できる。
 今、理解できずとも、この本を読んでおけば、これから先の読書というものがさらに深みを増すんじゃないかと思う。

 自分の書くものがよりよくなるかどうかは分からないが、『知の巨人』の文章学校に体験入学できた、そんな気がする。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2011年9月18日
読了日 : 2011年9月18日
本棚登録日 : 2011年9月18日

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