システム思考については、実施にかなりのハードルを感じた。
人や問題の動的な関係はかなり複雑なので、簡単にはモデルにできない。さらに、もう一つのディシプリンである「メンタル・モデル」によって人それぞれの価値観を認めているので、システムを表すフィードバック図は、対象の問題に限定したもの、もしくは、それを協働する人々の視点に限定したものになってしまうのではないだろうか。
対して、「システム思考」は“全体を考える"ことを目的にしていて、私にはとうてい扱えない代物に感じてしまう。
ただ、本書が訴える“学習する組織”は、私自身の理念・ライフワークとしてきたことを、核心的に捉えてくれていて、大切な蔵書にしていきたい。
恐怖ではなく愛を
「正しい」答えへの固執ではなく好奇心を
コントロールではなく学習を
(「改訂版によせて」より)
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- 感想投稿日 : 2014年12月10日
- 読了日 : 2014年12月10日
- 本棚登録日 : 2013年6月29日
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