ダッチワイフの戦後史 南極1号伝説 (文春文庫 た 74-1)

著者 :
  • 文藝春秋 (2009年8月4日発売)
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本棚登録 : 73
感想 : 7
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 男性の性欲を満たす道具として知られるダッチワイフの歴史、種別、製造者、所有者について調べた本。他に類を見ない作品。

 ダッチワイフというものに興味はないのだけど、性風俗の歴史としてこういう本が出来るくらいに市場が出来上がっている、という事に興味があったので購入。

 シリコンやウレタンを用いて、高いものは60万円程度する、というところからもう衝撃。そして障害者や老人といった購買層があるというところにも驚きを受けたけども、笑いのタネであったり映画の題材(「空気人形」)であったり、孤独を癒すものであったり、立場によって捉えられ方が変わる存在として、ここまで多様性のあるものもないんじゃないかと思った。

 ルポルタージュとしては、とても丹念に取材をして作られた本だと思います。筆者の他の作品にも興味が出ました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2010年10月26日
読了日 : 2010年10月26日
本棚登録日 : 2010年10月21日

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