争うは本意ならねど 日本サッカーを救った我那覇和樹と彼を支えた人々の美らゴール (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社 (2019年1月18日発売)
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感想 : 7
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著者の木村元彦さん、我那覇選手の姿勢、後藤医師、チームドクター連盟の方々、そして我那覇選手のため、ひいては選手たちのために立ち上がったすべての方々の尽力に心から敬意を表したい。
そして、とても大好きなオシムさんの言葉が随所に出てくるところもオシムさんの人を表していてとても胸が熱くなりました。

本書を読んでいて、悪しき体育会系主義、過ちを認められない権力、権威、長というのは本当に害悪でしかないと感じました。

サッカーであれなんであれ人はミスをする。間違いもする。それならば、間違えてしまったこと、ミスしてしまったことを認め、そのうえで正しい判断をしていくことが大人であると考えます。

それさえできていれば、こんなことにはならなかったし、我那覇選手、そしてそのご家族がこんな目に遭うこともなかったのにと思います。

そして、このことが良かったなんて絶対に思ってはいけないということもオシムさんの言葉で思い知らされました。

大人であるということ、責任ある立場にいること、人で在るということは、過ちを認める勇気を持つこと、誠実であることだと本書から学びました。今後の人生、自分が本書に出てきた過ちを認められないヒトのようなものにならぬよう自戒しつつ生きていきたいと思います。

本当に読んでよかったです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 趣味
感想投稿日 : 2021年1月26日
読了日 : 2021年1月26日
本棚登録日 : 2021年1月26日

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