疑似科学入門 (岩波新書 新赤版 1131)

著者 :
  • 岩波書店 (2008年4月22日発売)
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世の中にはびこる様々な疑似科学について解説し、そこに嵌らないための対策を紹介している。

疑似科学とは、一見科学的な装いをしていながら非科学的なものやそれを利用した手口を意味している。本書では疑似科学を大きく3つに分類して、説明している。

《第一種疑似科学》
精神的、心理的なもの。占い、超能力、スピリチュアル、「疑似」宗教など。

《第二種疑似科学》
科学を悪用・誤用したり、科学的な装いをしていながら実体のないもの。「水の記憶」、「マイナスイオン」、統計の操作など。

《第三種疑似科学》
「複雑系」であるために現代科学では完全に説明が付かないものへの対応。環境問題での地球温暖化と二酸化酸素の話など。

それぞれについて、どういうものか、特徴、成り立ち、陥るポイントなどを解説している。そして、疑似科学に嵌らないためには、正しく疑う心を持って、自ら考えることが重要であるとしている。

特に否定すべき内容はないのだが、インパクトが弱い。「疑似科学とはこういうものです。皆さん、気をつけましょう」的な感じで終わってしまっている。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2019年1月3日
読了日 : 2008年5月27日
本棚登録日 : 2019年1月3日

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