イギリスの「保守」に対する考え方の核心が分かる書物だと思います。
基本的に、社会システムは論理だけでは設計できない、ということが強く主張されているように思います。
なるほど、伝統や慣習ですべてを判断するのが問題がるとするならば、その対極にある論理ですべてを判断するのもまた同じく問題がある、という考え方は大いに納得できるところであります。
論理的に考えた結果を、物事を進ませるために、既得権を持つ勢力に説得していくというやり方は、時間はかかるが、伝統や慣習とバランスをとるためには必要なプロセスである。という考え方には目から鱗でした。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
政治
- 感想投稿日 : 2013年5月12日
- 読了日 : 2013年5月12日
- 本棚登録日 : 2013年5月12日
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