問題はロシアより、むしろアメリカだ 第三次世界大戦に突入した世界 (朝日新書)

  • 朝日新聞出版 (2023年6月13日発売)
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p19 トッド この戦争は、ウクライナ中立化という当初からのロシアの要請を西側が受け入れてくれれば、容易に防げた」と指摘。
つまり、ウクライナとアメリカが、ウクライナがNATOに加盟することが、いかにロシアにとって脅威なことだったかという点を理解していなかったかどうかになる

p27 ロシアフォビアに動かされている自立した地域圏
 バルト3国、ウクライナ、ポーランド 非常にロシアへの恨みをもっている

p67 ウクライナの西部(ガリツィア地方)はかつてポーランドが支配していた
将来ウクライナがこの西部はポーランド、東部はロシア、そして真ん中のキーウ、ドニプロ川のあたりがウクライナと、要するにウクライナが3分割されてしまうという、そういう未来も見えてくる気がする

p118 ウクライナの中流階級の人々が大量におそらく流出しただろうと言われている。中流階級がないという国は成立しない。中流階級があってこそ、国家というものは成立する。

p173 私は、いまよくこう言います。いまの人類が直面している問題は2つあり。地球温暖化とアメリカだと

p176 わたしは5年だと思いますね。人口動態でみるとロシアの人口が最も減り始めるのが5年後であること、また第一次世界大戦、第2次世界大戦ともに5年ほどで終わったということもあります。

p177 それで結果的に、どこにも勝者がいないという戦争がいま展開されているんだということを、これも残念ながら私達は認識なければいけないのかなと思っています

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: misc
感想投稿日 : 2023年6月19日
読了日 : 2023年6月19日
本棚登録日 : 2023年6月19日

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