p193 自分は光を放つわけではない。死んで灰になれば、なにも残らない。いやそうではないかもしれない。真で残るものがあるとすれば、それは言葉ではないか、と歩みは思う。わたしが父にむかって言ったことば、母にむかっていったことばはつかのまの空気をふるわせて、端から消えていく。それでも父と母の記憶のなかに、いくつかのことばの断片は残るかもしれない。わたしの口からでたことばが、その人が死ぬまでのあいだ、耳の底にとどまる記憶として残ることがあるはずではないか。
p53 東方の賢人 3人からの贈り物 黄金、乳香、没薬(もつやく)
p359 カトリックの典礼 最後の祈り 終油の秘蹟
3世代にわたる物語
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
novel
- 感想投稿日 : 2023年10月15日
- 読了日 : 2023年10月15日
- 本棚登録日 : 2023年10月15日
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