「司馬遼太郎」で学ぶ日本史 (NHK出版新書 517)

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  • NHK出版 (2017年5月8日発売)
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史伝小説、歴史小説、時代小説  史伝が史実に近い

武士は兜を被るためという名目で、頭頂部を剃って月代(さかやき)をつくり、ちょんまげを結う

世界的に見れば、国民国家への移行は時代の風潮で、それができない国は植民地になるというのが国際情勢の現実でした

長州の陸軍 第1段階の預言者が吉田松陰、2段階の実行者が高杉晋作、革命の果実を受け取るのが山県有朋

思想は人間を酩酊させる

松本良順 順天堂のもとをつくった人物

司馬さんがリーダーの資質としてより重く見ていたのは、「常識を破るリーダーシップ」
次、自分が登用した人物を最後まで守り通すこと

勝海舟 曽祖父が視覚障害者 視覚障害者は当時お金を貸すことを許されていた その盲目の曽祖父が築いた巨万の富によって、身分の低い幕府の御家人から御家人株を購入して、お金の力をもって江戸幕府の末端に加わった家のものだった

咸臨丸(かんりんまる)は勝海舟や福沢諭吉が乗っていたがために後年有名になりますが、遣米使節のトップが乗っている船(ポーハタン号)ではなく、それに随行していた随行艦だった。

江戸時代の負の遺産 東アジアへの蔑視の姿勢

僭上(せんじょう) 分相応

さらに問題となったのは、日露戦争に勝った際に、数多くの軍人たちが、公侯伯子男の爵位をもつ華族になったこと。日露戦争で下級武士出身の維新の功労者が主君の大名や上級公家を追い越して、爵位の上で偉くなった

司馬さんが子供たちに伝えたかったこと
 共感性を伸ばすこと、いたわり
 自己の確立が大切


 

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2017年7月19日
読了日 : 2017年7月19日
本棚登録日 : 2017年7月19日

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