争うは本意ならねど ドーピング冤罪を晴らした我那覇和樹と彼を支えた人々の美らゴール
- 集英社インターナショナル (2011年12月15日発売)
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2007年、スポーツ新聞の誤報に端を発した川崎フロンターレの我那覇和樹が被ったドーピング冤罪。本来選手を守るべき組織が、自らのミスを認めることなく面子を守るためだけに、正当な医療行為をしたチームドクターと選手をドーピングだと断定、処分を下す。
およそサッカーを愛する心の欠片もない上、医師としての資質も問われる一人物に全てが委ねられる権力構造の矛盾。
権力が対面を保つ為に詭弁を弄して罪状をでっち上げていく様は、佐藤優氏の「国家の罠」を想起させ、背筋が凍る。
「争うは本意ならねど」、真実を知る為に、こんな経験を他の選手にさせない為に、ひとり立ち上がり数千万とも言われる高額の費用をかけ、スポーツ仲裁機関に訴えた我那覇を、Jリーグ全チームドクター、選手会、サポーター、地元沖縄の有志らサッカーを愛する人達が支え、結果潔白を勝ち取ったのが救いである。
「我那覇はJリーグと闘ったのではない。Jリーグを救ったのである」
あとがきでの著者の言葉が全てを物語る。
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- 感想投稿日 : 2013年6月24日
- 読了日 : 2013年6月23日
- 本棚登録日 : 2013年6月23日
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コメント 1件
猫丸(nyancomaru)さんのコメント
2013/06/27