新刊が出たとあっちゃあ一刻も早く読まずばなるまい。ということで、異形其の四十七「江戸迷宮」読了。
今回は異形で初の☆5つをつけさせていただきます。しかし、まったくハズレがないというのも異形では珍しいのではないだろうか。ただ、アンソロジーってのは、違う作家の違う話を読み継いでいくものだから、傑作が続くと頭の切り替えで悶絶するという弊害も…。とはいえ異形の最新刊がこのような完成度の高さだったことはストレートに嬉しい。新勢力(NOVA)が刺激になってるのかな。
ということで、お気に入り順もつけにくいのだが、先ずは、朝松健「黒眚(しい)」と、平谷美樹「針供養」と、倉阪鬼一郎「常世舟」がスリートップ。二番手が、平山夢明「異聞耳算用ー其の弐」と、タタツシンイチ「風神」と、加門七海「ぐるりよーざ いんへるの」。三番手は、薄井ゆうじ「彫物師甚三郎生首娘」、佐々木ゆう「鉢頭摩(はちずま)」、森真沙子「定信公始末」…とまあ、同率ばかりの混沌とした結果に…。皆川博子「宿かせと刀投出す雪吹哉 ー蕪村ー」はスゴすぎたんで、特別枠ってことで逃げます。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
アンソロジー
- 感想投稿日 : 2011年2月5日
- 読了日 : 2011年2月5日
- 本棚登録日 : 2011年1月29日
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