テロルのすべて (徳間文庫 ひ 27-1)

著者 :
  • 徳間書店 (2014年1月8日発売)
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本棚登録 : 104
感想 : 11
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「ぼくの夢はアメリカに原爆を落とすことです」そんな夢に向かって突き進む日本人少年の物語。
巻末の解説を含め、めちゃめちゃダサい。社会になじめずに自己肯定感だけを高めた子どもが書いた捏造武勇伝を読んでいるような青臭くて気恥ずかしい気持ち悪く、決定的にリアリティを欠いた小説だった。
ただ、ここで感じる気持ち悪さは、自分自身の内面にあるもの。中二病の次にくる「何事もクールに、メタ視点から俯瞰しているのがカッケー。」という、誰しもが通ったイタい期間を思い起こさせるから感じるもの。
そういう意味では、みたくないものを映す「鏡」を覗き込んでいるような気持ち悪さを感じずにはいられない一冊でした

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2014年11月27日
読了日 : 2014年11月27日
本棚登録日 : 2014年11月27日

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