モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか

  • 講談社 (2010年7月7日発売)
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良い取り組みを促す方法について。

以前は、自由を与えれば怠けるという考え方であり、お金や地位の欲求を満たすことで良く働くという考え方だった。これをモチベーション2.0という。

ただし、近年、「予想通りに不合理」という本にも記載があるように、ヒトは合理的に動かない生き物でもあると考えられている。それが、例えばWikipediaなどのオープンソースへの取り組みである。

こうした取り組みは、自発的に取り組んでいるもので、金銭的な報酬を期待していないもので、単に目的を持った人生を送りたい、やりたいという考えで動いている。これをモチベーション3.0という。

モチベーション2.0から3.0にするためには、基本的報酬を渡し、かつ自由な取り組み時間を与えることが大切と説く。例として、Googleの20%ルールなどがある。

こうした取り組みにより新しいサービスや技術が作られるとされるのだが、この取り組みができる人材は限られているので、注意が必要。自発性を持っている人でないとダメ、それに取り組むといったときフローが発生するものでなきゃダメ、などである。

思ったこと:
年収が上がれば上がるほど、満足度が高いというとそうではない。800万くらいあれば満足度は高いので、それ以上は自律的に取り組むことを見つけ、取り組む方が良いのではないか。大前先生も言っていたが、好きなことを見つけ、それを続け、上手くなり、プロになり、人が集まりということを繰り返せれば、今は見えない新しいものが見えるのではないかと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2021年10月7日
読了日 : 2021年10月6日
本棚登録日 : 2021年10月6日

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