氷の闇を越えて〔新版〕 ハヤカワ・ミステリ文庫 (ハヤカワ・ミステリ文庫 ハ 12-5)

  • 早川書房 (2013年7月10日発売)
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本棚登録 : 109
感想 : 10
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謎が解明されたと思ったら、実はその謎はフェイクだった・・・ということが数回あり、一筋縄ではいかないところが面白かったです。

ただ、この本はシリーズ一作目ということもあるのか、親友がどうして親友になったのか、その親友の妻との情事はどのように始まって、そのことで親友との間はどう変化したのか、もしくは変化しなかったのか、など、不明な事柄が多いまま終わってしまった。

次回作以降にそういう不明点が解明されるのか否か、よく分かりませんが、次回作に続く、のような雰囲気もなく終わり、この本だけではシリーズ物だということもよくわからず、なんだか気持ち悪いです。

謎解きのストーリーが面白かっただけに、主人公とそれを取り巻く人達のなんとなく不自然な部分が不明瞭なまま終わってしまったところが、なんとも残念だと思いました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2013年8月22日
読了日 : 2013年8月22日
本棚登録日 : 2013年8月22日

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